危険な場所に住まないでほしい(切なる願い)

 山陰地方にある東京から時間距離が遠いまちの地域づくり、何年か前にお手伝いをしました。やっていることはとても立派で、素敵でした。

 例えば、ビール好きな人が冷蔵庫を使って、ビールを醸造できて、一般販売できるモデルを確立している。ひなびた温泉宿に新しく若い人が帰ってきて、旅館を再生しているとか、とても立派でしょ。

 でもね、やっていることが立派でも、温泉宿の場所が山崩れの危険がある場所だったら、どうでしょうか。それでも、再開発しますか。投資をしますか、若者に戻って来いと言えますか。国や自治体の補助金を使いますか。どうでしょうか。みなさん、どう思いますか?

 最近、地震や河川の氾濫で、困っている人がニュースで流れます。どうしてそこに住んでいるの?まず最初に思うのが、川が氾濫するかもしれないところにどうして今まで住んでいたの。そんなことです。

 個別事情はあるのでしょう、そうは思いますが、死ぬ思いまでして住むところなのでしょう。また、実際に死んだ方もいますが、死人に鞭打つようで恐縮ですが、なんでそこに住んでいたの、と聞きたくなります。

 私自身も東日本大震災を体験した一人です。今でも、大事な人が海の近くに住んでいます。本当は海の近くに住むのをやめてほしい。でも、そんなことは言えません。私は卑怯なのでしょうか。心の底で、もう津波が来ないでほしい、そう願っています。願うしかない日々、少し辛いです。辛くなったので今日はここまでにします。ではネコ。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする